港は、完成した瞬間から暮らしの「当たり前」になります。
巨大な船が行き交い、荷物が運ばれる。
防波堤で釣り人が竿をだし、海沿いを人々が穏やかに散歩する。
誰も「この港はどうやって造られたんだろう」と立ち止まって考えることはありません。
しかし、その当たり前の風景の下には、海の上で積み重ねられた「港湾土木」という技術があります。
陸のルールが通用しない、海という現場
港湾土木とは、単に海の中に構造物を造る仕事ではありません。
波や風は止まらず、潮の流れも毎日変わる。陸上の建設工事と同じようにはいかないのが、海の現場です。
だからこそ、海の表情を読み、台船を操り、クレーンを動かす。
自然と向き合いながら、ミリ単位の精度で構造物を据え付けていく。
一つとして同じ条件が存在しないからこそ、高い専門性と現場の経験値が求められます。
護岸が街を波から守り、防波堤が船の安全な航行を支え、海底の構造物が豊かな海の環境を育てる。
私たちが手がける仕事の多くは、完成すると海の中へ沈み、景色の一部になっていきます。
人に見せるためではなく、人が安心して暮らせる未来のために。
何十年先も続く地域の基盤を築くことこそが、港湾土木の誇りです。
全国へ、そして瀬戸内へ。
多彩な現場を支える「久栄船団」
変化に富んだ海の現場に応えるため、久栄建設は独自の機動力を備えています。
400トン吊の大型起重機船から、小回りの効く45トン吊クレーン付台船まで、多様な自社船団を保有。
大型船で全国各地のダイナミックな港湾工事へ向かう仕事もあれば、瀬戸内海沿岸を中心に、地域密着で港を守り続ける仕事もあります。
扱う船が違えば、現場も、働き方も、求められる技術も変わる。
多様な選択肢とスケール感があることもまた、久栄建設が手掛ける港湾土木の面白さです。